マッチングアプリの年齢確認は法律で義務付けられた手続きで、運転免許証やマイナンバーカードなど顔写真付きの公的証明書を撮影・提出するのが基本です。提出した書類データは各社のプライバシーポリシーに基づき厳重に管理されますが、マイナンバー(個人番号)が記載された面は法律上そもそも提出対象にならないケースが多く、正しい書類の準備方法を知っておくことが安全に手続きを終える近道です。
この記事は「アプリ運営会社に対して行う年齢確認の手続きそのもの」に特化した解説です。相手と実際に会う前のリスクチェックについては、別記事の「マッチングアプリで会う前に確認すべきこと・注意点」で詳しく解説していますので、目的に応じて使い分けてください。
免許証を見せても大丈夫?提出前に確認したい3点
正規のマッチングアプリの提出画面から、アプリの撮影ガイドに従って送る限り、運転免許証の提出は法律にもとづく通常の手続きです。提出をためらう気持ちがある場合は、次の3点だけ確認してください。
1. 提出先が正規のアプリかどうか
App StoreまたはGoogle Playからインストールした公式アプリの、アプリ内の提出画面から送ることが大前提です。メール・SNSのDM・外部サイトのフォームから身分証の送付を求められた場合は応じないでください。正規のアプリが、アプリ外で身分証の画像を集めることはありません。
2. 隠してよい箇所がある
各アプリの提出画面には撮影ガイドが表示され、隠してよい項目が案内されます。とくにマイナンバー(個人番号)が記載された面は、番号法により民間事業者が原則収集できない情報のため、提出対象になりません。ガイドで指示された箇所以外を無理に写す必要はありません。
3. 免許証でなくても年齢確認はできる
主要アプリでは、運転免許証のほかにマイナンバーカード・パスポート・在留カード・特別永住者証明書などが使えます。免許証を出すことに抵抗がある場合は、別の身分証を選べないか提出画面で確認してください。なお健康保険証は、券面情報のみでの確認が主要アプリで2025年11月〜12月に順次廃止されています(各社公式ヘルプで確認)。使える身分証の一覧は次章の比較表にまとめました。
なぜ年齢確認は法律上の義務なのか
マッチングアプリは「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」(通称:出会い系サイト規制法)の適用対象となる「インターネット異性紹介事業」にあたります。この法律の施行規則第5条では、事業者に対して利用者が18歳以上であることの確認を義務付けており、具体的な確認方法として以下が定められています(出典:警察庁)。
- 運転免許証など「年齢又は生年月日を証する書面」の提示・写しの送付・画像送信を受ける方法
- マイナンバーカードを利用して生年月日情報を取得する方法
- 児童が通常利用できない方法(クレジットカード決済など)で料金の支払いに同意を受ける方法
一度年齢確認を済ませた利用者には「識別符号」が付与され、以降はその符号の送信によって再確認を省略できる仕組みも認められています。つまり、初回登録時に身分証を提出する必要があるのは、事業者の都合ではなく法律上の義務だということです。
年齢確認の具体的なやり方(共通の流れ)
アプリごとに画面は異なりますが、大枠の流れはほぼ共通しています。
- ①マイページなどから「年齢確認」または「本人確認」メニューを開く
- ②登録済みの生年月日・氏名など基本情報を確認する
- ③使用する身分証の種類を選択する
- ④スマートフォンのカメラで身分証を撮影する(またはマイナンバーカードのICチップを読み取る)
- ⑤内容を確認して提出する
- ⑥審査完了後、通知やバッジ表示で結果が分かる
多くのアプリでPCやWebブラウザ版では撮影に対応しておらず、スマホアプリでの手続きが基本になっている点にも注意してください。
主要5社の年齢確認・本人確認の方法(2026年8月時点)
WebSearchで各社公式ヘルプを確認した結果、健康保険証を年齢確認書類として使えなくなる流れが2025年後半に相次いだことが分かりました。以下の比較表で最新の状況を整理します(確認できなかった項目は「不明」と記載しています)。
| アプリ | 主な使用書類 | 提出方法 | 審査時間の目安 | 健康保険証 |
|---|---|---|---|---|
| Pairs | 運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど | マイナンバーカードICチップ読み取り/あんしん5秒審査(自撮り+書類撮影) | 即時〜数十分程度(公式記載に幅あり) | 2025年12月1日以降、券面のみでの確認は廃止 |
| Omiai | 顔写真付きの公的証明書が中心(詳細な指定書類一覧は不明) | 生年月日・氏名を入力後、書類表面を撮影して提出 | 通常3〜10分 | 不明(公式ヘルプに明記なし) |
| with | 運転免許証・パスポート・マイナンバーカード(通知カードは不可) | アプリ内インカメラでのその場撮影のみ(保存画像・PC不可) | 不明(公式に目安時間の明記なし) | 2025年12月2日以降は利用不可 |
| タップル | 運転免許証・マイナンバーカード・パスポート・在留カード・特別永住者証明書・障害者手帳 | スマホ撮影/マイナンバーカードICチップ読み取り | 撮影提出は約30分、IC読み取りは数秒 | 2025年11月28日以降は利用不可 |
| ユーブライド | マイナンバーカード・運転免許証(国内発行)・在留カード・特別永住者証明書・運転経歴証明書・障害者手帳(顔写真あり)。パスポートは問合せ窓口対応 | マイナンバーカードICチップ読み取り(アプリのみ)/書類+顔写真3枚のアップロード | IC読み取りは最短数秒、写真提出は最大4営業日 | 不明(公式ページに明記なし) |
「年齢確認」と「本人確認」は別物の場合がある
Omiaiでは年齢確認(生年月日の裏付け)と本人確認(なりすまし防止のための顔写真照合など)を区別しており、プロフィールのチェックマークの色が緑(年齢確認済)と青(本人確認済)で異なります。タップルも「ステップ1=年齢確認(メッセージ・通話に必須)」「ステップ2=本人確認(実在人物の審査)」という2段階構成です。表示された確認手続きが自分の目的(メッセージを送りたいだけか、安全性を高めたいか)に合っているか、アプリ内の案内で確認しましょう。
提出した身分証データの取り扱い・個人情報保護の仕組み
年齢確認・本人確認で提出した身分証の画像は、各社のプライバシーポリシーに基づき、なりすまし防止や年齢確認の目的以外には利用されないのが一般的な運用です。Pairsは2025年12月1日から、生成AI技術の進化で公的書類の偽造ハードルが下がっていることを踏まえ、健康保険証など券面情報のみでの確認を廃止し、マイナンバーカードのICチップ読み取りや自撮り併用の確認に切り替えました。これは個人情報保護というより「なりすまし・偽造対策の強化」が主目的ですが、結果として本人確認の実効性が高まっています。
提出データの保存期間や削除対応については、アプリごとに個別のプライバシーポリシーで定められています。詳細を知りたい場合は、利用予定のアプリの「プライバシーポリシー」または「個人情報の取り扱い」ページを直接確認することをおすすめします(本記事内では全社分の削除ポリシーまでは確認できておらず、この点は「不明」とします)。
マイナンバー(個人番号)が記載された面の扱いに注意
マイナンバーカードを年齢確認・本人確認に使う場合、特に注意したいのが「マイナンバー(個人番号)」の取り扱いです。番号法(マイナンバー法)第15条・第20条では、行政機関など法律で認められた限られた主体以外が個人番号を含む個人情報を収集・保管することを原則禁止しています。そのため、民間サービスでは以下のような運用が一般的です。
- マイナンバーカードは「表面(顔写真・氏名・生年月日・住所面)」のみを提出し、個人番号が記載された裏面は提出しないのが基本
- 表面であっても、性別欄や臓器提供意思表示欄などの機微情報はマスキング(黒塗り)を求められる場合がある
- マスキングが不十分なまま提出すると、審査側で書類を破棄し再提出を求められることがある
各アプリの提出画面には撮影ガイドが表示されるため、指示通りに表面のみ・案内された箇所を隠して撮影すれば問題ありません。不安な場合は、マイナンバーカード以外(運転免許証やパスポートなど)を選べるアプリではそちらを使うのも一つの方法です。
年齢確認をしないとどうなるか
年齢確認・本人確認を完了しないと、多くのアプリで次のような機能制限がかかります。
- マッチング相手とのメッセージ送受信ができない
- 相手からの「いいね」数の確認など一部機能が使えない
- 音声通話・ビデオ通話が利用できない
プロフィール閲覧や「いいね」を送る操作自体は確認前でも可能なアプリが多いですが、実際にやり取りを始めるには年齢確認が事実上必須です。早めに済ませておくことで、気になる相手が見つかった時にすぐメッセージを送れます。
年齢確認でよくある失敗・エラーと対処法
Pairs公式ヘルプなどによると、審査が通らない主な原因は次の通りです。
- 書類の一部が見切れている・不鮮明:枠線内に書類全体が収まるよう、明るい場所で反射を避けて撮影し直す
- 有効期限切れの書類:有効期限内の別の書類を用意する
- 対応していない書類を提出した:健康保険証など2025年後半以降に対象外となった書類を使っていないか確認する
- 登録情報と書類の内容が一致しない:生年月日や氏名、性別がアプリの登録情報と一致しているか見直す
- 保存済み画像やPC版からの提出:アプリのインカメラでその場で撮影し直す(with等はこの方式が必須)
何度やり直しても否認される場合は、各アプリのサポート窓口に問い合わせるのが確実です。
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年齢確認の厳しさからアプリを選ぶ
よくある質問
Q. 免許証を見せても大丈夫ですか?
A. 公式アプリの提出画面から、アプリの撮影ガイドに従って送るのであれば、法律にもとづく通常の手続きです。逆に、メールやSNSのDMなどアプリ外で身分証の送付を求められた場合は応じないでください。免許証以外にマイナンバーカードやパスポートを選べるアプリも多くあります。
Q. 年齢確認と本人確認は同じ手続きですか?
A. アプリによって異なります。Omiaiやタップルのように「年齢確認」と「本人確認(なりすまし防止)」を別の手続きとして分けているアプリもあれば、Pairsのように一つの本人確認手続きで両方の目的を兼ねているアプリもあります。詳細はアプリ内の案内で確認してください。
Q. 健康保険証はもう年齢確認に使えないのですか?
A. Pairs(2025年12月1日〜)、with(2025年12月2日〜)、タップル(2025年11月28日〜)で、健康保険証など券面情報のみでの確認が廃止・利用不可になったことを公式ヘルプで確認しました。Omiaiとユーブライドについては、本記事執筆時点で健康保険証の可否に関する明確な公式記載を確認できておらず「不明」です。利用予定のアプリで必ず最新の対応書類を確認してください。
Q. マイナンバーカードの裏面まで撮影・提出する必要がありますか?
A. 基本的に不要です。マイナンバー(個人番号)は番号法により民間事業者が原則収集できない情報のため、多くのサービスで表面のみの提出が求められます。アプリの撮影ガイドに従い、指示された箇所以外は無理に写さないようにしましょう。


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