お見合いの会話の目的は、面白い話をすることではありません。相手が話しやすい状態をつくることです。多くの相談所は1時間前後を目安に案内します(規定は相談所により異なります)。その時間の流れをあらかじめ決めておき、沈黙が起きたときの戻し方を2つ用意しておけば、話し上手になる必要はありません。
1時間の流れを先に決めておく
行き当たりばったりで話そうとするから詰まります。時間帯ごとに「何のための時間か」を決めておくと、話題が尽きたときも次に移れます。
| 時間帯 | 話すこと | この時間の目的 |
|---|---|---|
| 0〜10分 | 天気、来た道のり、店の感想 | 互いの緊張をほどく。中身は問わない |
| 10〜30分 | 仕事の内容、休日の過ごし方 | 生活のリズムを知る |
| 30〜50分 | 出身、食べ物、旅行、これからやりたいこと | 価値観が噛み合うかを見る |
| 50〜60分 | 「今日はありがとうございました」で締める | 終わり方を整える。長引かせない |
時間を延ばすほど印象が良くなるわけではありません。むしろ大幅に延びると「切り上げどきが分からない人」という印象が残ります。1時間で切り上げて、続きは仮交際のデートに回すほうが自然です。仮交際のデートは1回目で1〜2時間を目安に組み立てます。
使える質問と、その広げ方
質問そのものより「回答をどう受けるか」で会話の長さが変わります。受け方の型は1つで足ります。相手の言葉を短く返す → 自分の感想を一言 → 次の質問。
| カテゴリ | 質問例 | 広げ方 |
|---|---|---|
| 仕事 | 「どんなお仕事をされているんですか」 | 職種名で終わらせず「1日どんな流れですか」「何が大変ですか」へ |
| 休日 | 「お休みの日は何をされていますか」 | 「それはいつから」「どこでされるんですか」で具体に降ろす |
| 出身・地元 | 「ご出身はどちらですか」 | 「こちらに来てどのくらいですか」「地元だと何が有名ですか」 |
| 食べ物 | 「好きな食べ物はありますか」 | デートの店選びに直結する。苦手なものも聞いておく |
| 旅行 | 「最近どこか行かれましたか」 | 「次に行きたいところは」で未来の話に移せる |
| これから | 「何か始めたいことはありますか」 | 価値観が出やすい。終盤に置く |
- 質問は1つずつ:2つ重ねると、相手はどちらかしか答えません
- 「はい/いいえ」で終わる聞き方を避ける:「旅行はお好きですか」より「最近どこか行かれましたか」
- 自分の答えも用意しておく:聞いたことは返される前提で、自分の側の答えを短く言えるようにしておきます
- メモは取らない:面接になります
初回に聞いてはいけないこと
| 避ける質問 | 理由 | 代わりに |
|---|---|---|
| 年収の具体額 | プロフィールに記載がある。確認は詰問に見える | 「お仕事は今後も続けられる予定ですか」 |
| 結婚歴・離婚の理由 | 初回で踏み込む話題ではない | 仮交際に入ってから、自分の側の事情とセットで |
| 親の職業・実家の資産 | 本人ではなく家を見ていると受け取られる | 家族の話は真剣交際で |
| 体型・容姿への言及 | 褒め言葉のつもりでも減点になる | 服装や持ち物を褒めるにとどめる |
| 過去の恋愛 | 比較されている感覚を与える | 聞かない |
| 宗教・政治・支持政党 | 初対面で扱う話題ではない | 聞かない |
条件の確認は仮交際に入ってからで間に合います。初回でこれをやると、条件が合っていても断られます。実際に「断られた理由」として最も多く挙がる形の1つです。
沈黙が起きたときの戻し方
沈黙は失敗ではありません。沈黙に慌てて話し続けることのほうが問題です。戻し方を2つ用意しておけば足ります。
- 場に戻す:「このお店、落ち着いていていいですね」「ここ、来たことありますか」
- 前の話題に戻す:「さっきの〇〇の話、もう少し聞いてもいいですか」
- 時間に触れる:「あっという間ですね。もう30分経ちました」
3つとも、内容がなくても成立する言葉です。沈黙が5秒続いたら使うと決めておけば、その場で考える必要がなくなります。
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「会話が続かない」の正体
続かない会話は、ほぼ例外なく質問 → 回答 → 終了の形になっています。回答を受け取らずに次の質問へ行くため、尋問のように感じられます。
| 惜しい例 | 直した例 | |
|---|---|---|
| 仕事の話 | 「お仕事は?」→「経理です」→「休日は?」 | 「お仕事は?」→「経理です」→「経理なんですね。月末は忙しくなるんですか」 |
| 休日の話 | 「休日は?」→「映画を見ます」→「好きな食べ物は?」 | 「休日は?」→「映画を見ます」→「映画館派ですか、家で見る派ですか」 |
直した例はどちらも、相手の答えの中の単語を1つ拾って、それについてもう1問しているだけです。新しい話題を探す必要はありません。
もう1つの原因は自分の話の比率です。自分が7割以上話していると、内容にかかわらず断られやすくなります。相手の話を聞く時間を半分以上にしてください。断られたときの原因の切り分けはお見合いを断られたときで整理しています。
会話そのものが苦手な場合の準備の仕方は人見知り・会話が苦手な人の婚活に、メッセージでの話題の作り方はメッセージが続かないときの話題にまとめています。
会話が「疲れる」とき
お見合いの会話で疲れるのは自然です。初対面の相手に、限られた時間で、判断されながら話すという条件が重なっています。問題になるのは、疲れが積み重なって申し込みが止まることのほうです。
- 同じ日に2件入れない:1件目の疲れが2件目の印象に出ます
- 並行している仮交際の数を確認する:3人前後を超えると管理そのものが負担になります
- 話す内容を毎回変えない:質問の型を固定すれば、準備の負荷が下がります
- 休会せず、件数だけ減らす:休会すると検索結果から外れます
当日までにやる3つ
- 相手のプロフィールを読み直す:質問を2つだけ用意します。多く用意すると消化しようとして尋問になります
- 自分の答えを3つ用意する:仕事・休日・これから、の3つを各30秒で言えるようにします
- 服装と持ち物を前日に確認する:当日の余計な緊張が減ります(お見合いの服装)
よくある質問
Q. お見合いの会話は何を話せばいいですか?
A. 前半は仕事と休日の過ごし方、後半は出身・食べ物・旅行・これからやりたいことが基本です。年収の具体額、結婚歴の理由、親の職業、過去の恋愛は初回では避けてください。
Q. 沈黙になったらどうすればいいですか?
A. 戻し方を2つ決めておいてください。「このお店、落ち着いていていいですね」と場に戻すか、「さっきの〇〇の話、もう少し聞いてもいいですか」と前の話題に戻すかです。沈黙が5秒続いたら使う、と決めておけばその場で考えずに済みます。
Q. 会話が続かないのはなぜですか?
A. 質問→回答→終了の形になっているためです。相手の答えの中の単語を1つ拾って、それについてもう1問してください。新しい話題を探す必要はありません。
Q. お見合いは何分くらいで切り上げるべきですか?
A. 多くの相談所は1時間前後を目安に案内します(規定は相談所により異なります)。大幅に延ばすと「切り上げどきが分からない人」という印象になるため、続きは仮交際のデートに回すほうが自然です。
Q. 会話が苦手でも結婚相談所は向いていますか?
A. 向いています。お見合いは時間と場所が決まっていて、話す順番も型にできるためです。自由度が高い場のほうが、会話が苦手な人には負担になります。
※お見合いの所要時間や当日の進め方に関する案内は、加盟連盟および各相談所によって異なります。指定がある場合は自分の相談所の案内を優先してください。本記事の質問例・会話例は、当サイトが実務上よく使われる型として整理したものです。
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