マッチングアプリ利用者の約75%が複数アプリを掛け持ちした経験を持つという調査結果があり、併用はすでに珍しいことではありません。ただし費用負担の増加や「バレるリスク」(写真使い回しが原因の第1位)もあるため、本記事では併用の判断基準・費用シミュレーション・失敗しないためのルールを、実際の調査データをもとに具体的に解説します。
なぜ「マッチングアプリの併用」が当たり前になっているのか
株式会社Presiaがマッチングアプリ利用者230名を対象に実施した調査によると、複数アプリの「掛け持ち経験あり」と答えた人は全体の75.2%にのぼります。内訳は女性77.1%、男性71.4%と、性別による大きな差はありません。年代別に見ると30代が81.3%、50代が88.9%と特に高く、婚活・恋活の中心層ほど併用が一般化していることがわかります。
同時に利用しているアプリ数は「2つ」が60.1%と最多で、「3つ」が32.9%と続きます。「4つ以上」は合計でも7%程度にとどまっており、現実的には2〜3個までの併用が主流であることが読み取れます。「1つのアプリだけでは出会いが少ない」と感じている方が併用を検討するのは、統計的にも自然な流れといえるでしょう。
マッチングアプリを併用する4つのメリット
- 出会いの母数が単純に増える:Pairs(会員数最大級)、Omiai(実名登録で信頼性重視)、with(性格診断による相性マッチング)、タップル(カジュアル層・若年層が多い)など、アプリごとにユーザー層の傾向が異なるため、1つのアプリでは出会えなかった層にリーチできます。
- 精神的な余裕が生まれる:特定の1人からの返信を待ち続けて一喜一憂する状態を避けやすくなり、婚活・恋活特有の焦りやストレスが軽減されるという指摘があります。
- アプリごとの相性を比較して自分に合うものを見極められる:実際に使ってみないと分からない「使いやすさ」「マッチ率」「メッセージの続きやすさ」を複数アプリで比較でき、最終的に本命アプリを絞り込む判断材料になります。
- 成婚・交際までの期間を短縮しやすい:複数の窓口から同時にアプローチすることで、1つのアプリだけに依存するより出会いの機会が分散され、結果的に良い相手に出会うまでのスピードが上がる傾向があります。
併用のデメリット・注意点
一方で、併用には見過ごせないコストとリスクもあります。特に見落としがちなのが「バレるリスク」です。同調査では、掛け持ちが相手に「バレたことがある」が4.3%、「バレたかもしれない」が13.5%で、合計すると約18%が何らかの形で発覚を経験しています。バレた原因の1位は「プロフィール写真が同じだった」「別アプリで同じ相手と再マッチングした」で、いずれも25.0%と同率トップでした。実際、プロフィール写真の使い方について「まったく同じ写真を使っている」「一部同じ写真がある」と回答した人は合計73.5%にのぼり、多くの人が写真を使い回している実態がうかがえます。
良い点
- 出会いの母数が増え、理想の相手に出会う確率が上がる
- 1人への依存が減り精神的に安定しやすい
- アプリごとの強みを比較・使い分けできる
気になる点
- 月額費用が単純にアプリ数分かかる(主に男性)
- メッセージ管理の手間が増え「婚活疲れ」の原因になりやすい
- 写真使い回しなどによる発覚リスク(約18%が経験)
- 選択肢が増えることで「もっと良い人がいるかも」と決断が先延ばしになりやすい
【シミュレーション】併用時の費用はどのくらい増える?
マッチングアプリの多くは女性が無料または低額で利用できる一方、男性は月額課金が基本です。主要アプリの1ヶ月プラン(クレジットカード決済時)の目安は、Pairsが3,700円、Omiaiが3,900円、youbrideが5,000円、マリッシュが3,400円程度です。これをもとに、男性が併用した場合の費用感を試算すると次のようになります。
| 併用数 | 月額目安(男性・1ヶ月契約の場合) | 備考 |
|---|---|---|
| 1つのみ | 3,400円〜5,000円程度 | 婚活重視のアプリほど高め |
| 2つ併用 | 7,000円〜9,000円程度 | 例:Pairs+Omiai=約7,600円 |
| 3つ併用 | 10,000円〜15,000円程度 | 3つ以上は32.9%が経験(調査より) |
なお、多くのアプリは12ヶ月契約にすると月額が半額前後まで下がります(例:Pairsは1ヶ月3,700円→12ヶ月契約なら月換算1,650円)。併用する際は「本命候補になりそうな1〜2個は長期プランで契約し、お試しで追加する1個は1ヶ月プランにする」など、契約期間を使い分けるとコストを抑えられます。女性ユーザーは無料枠が大きいアプリが多いため、費用面のハードルは男性ほど高くない点も併せて押さえておきましょう。
併用時に失敗しないための5つのルール
- プロフィール写真は1枚以上変える:発覚原因の1位が写真の使い回し(25.0%)である以上、最低でもメイン写真だけは変えるのが安全策です。
- 自己紹介文もアプリごとに書き分ける:同一の文章はスクリーンショットで検索・照合されるリスクがあるため、表現を変えておきましょう。
- 「5人・3人ルール」を目安にする:メッセージのやり取りは同時に5人まで、実際に会うのは3人までを目安にすると、管理しきれずに対応が雑になる事態を防ぎやすくなります。
- 進捗管理をメモやスプレッドシートで一元化する:相手の名前・アプリ名・会話内容・会った日を記録しておかないと、会話内容の取り違え(発覚原因の第2位タイ、15.9%)につながります。
- 本命が決まったら他アプリは速やかに一時停止・非表示にする:交際が始まったら他の候補者へのメッセージは丁寧に終了し、アプリ自体も非表示設定にするのが誠実な対応です。
目的別・おすすめの併用パターン
どのアプリを組み合わせるかは目的によって変わります。以下はあくまで一般的な傾向であり、実際の相性は個人差が大きい点にご注意ください。
| パターン | 組み合わせ例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 母数を最大化したい | Pairs+with | とにかく出会いの数を増やしたい人 |
| 婚活と恋活の両にらみ | youbride または マリッシュ+Pairs | 結婚を意識しつつ幅広く出会いたい人 |
| スピード重視・20代中心 | タップル+Pairs | まずカジュアルに会って見極めたい人 |
| 本気の婚活を優先 | youbride+Omiai | 結婚に真剣な相手を効率よく探したい人 |
運営会社の違いにも注目しよう
アプリを選ぶ際は、運営会社の系列にも目を向けると併用戦略の参考になります。Pairsは株式会社エウレカが運営し、withとOmiaiは近年、同じホールディングス系列(Bain Capital傘下のグループ)に統合が進んでいると報じられています。タップルは株式会社タップル(サイバーエージェントグループ)が運営しています。業界再編によって運営会社がグループ化・統合される動きが進んでいるため、「同じグループ傘下のアプリを2つ使う」よりも、独立した運営会社のアプリを組み合わせたほうがユーザー層の重複を避けやすい可能性があります。ただし、グループ内でユーザーデータや会員基盤がどの程度共有されているかについての詳細は公表されておらず、不明です。気になる場合は各社の公式発表やプレスリリースを確認することをおすすめします。
アプリの併用よりも、直接会える場を選ぶという方法も
複数アプリの管理が煩雑に感じる場合、婚活パーティー・お見合いパーティーのIBJ Matching(旧PARTY☆PARTY)のように、その場で直接出会える方法に切り替えるのも一つの選択肢です。
よくある質問
Q. マッチングアプリは何個まで併用してよいですか?
A. 明確な上限があるわけではありませんが、実際の調査では併用者の60.1%が「2つ」、32.9%が「3つ」までにとどめており、2〜3個が現実的な目安です。メッセージのやり取りは5人まで、実際に会うのは3人までを目安にする「5人・3人ルール」も、管理のしやすさの観点から参考になります。
Q. 併用していることは相手にバレますか?
A. 完全にバレないとは言い切れません。調査では「バレたことがある」が4.3%、「バレたかもしれない」が13.5%で、合計すると約18%が何らかの形で発覚を経験しています。原因の1位は「プロフィール写真の使い回し」(25.0%)なので、最低限メイン写真だけでも変えておくとリスクを下げられます。
Q. 女性も併用したほうがいいですか?
A. 女性は多くのアプリで無料または低額で利用できるため、金銭的なデメリットは男性より小さいのが実情です。調査でも女性の掛け持ち経験率は77.1%と男性の71.4%を上回っており、時間管理さえできれば併用によるメリット(出会いの母数増加)を受けやすいと考えられます。
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